出世を責任逃れに使うな―大川隆法総裁 心の指針208―

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大川隆法総裁の書き下ろしである「心の指針」は、幸福の科学の布教誌月刊「幸福の科学」で連載されています。全国の支部でもポスターを掲示しており、幸福の科学の毎月の顔として、世間でも広く知られています。

月刊誌で心の指針を読みたい方は、月刊「幸福の科学」2022年4月号でもご覧いただけます。

今月の「心の指針」では、地位の上がり下がりで態度が変わる人への戒めや、出世の際に必要な心構え等が示されました。この世の「魂修行」の面から、出世や昇進をどのように捉えるべきなのでしょうか。求道館の齋藤秀蔵館長に伺いました。

齋藤 秀蔵(さいとう しゅうぞう)

出家菩薩研修道場・求道館 館長
1950年大阪府生まれ。大阪大学大学院工学研究科応用物理学専攻。住友軽金属工業㈱、大阪大学工学部研究助手を経て、90年に幸福の科学に出家。本部長、館長等を歴任し、2012年より現職。

今月賜った「心の指針」を多くの方が実践されたら、不幸が消えて幸福な世界が広がっていくと確信しました。本指針にあるように、「認められたい」と思って苦しんでおられる方も多いのではないでしょうか?

“出世”を「実力」と勘違い

私は今月の指針を拝読して、出世というのは「自分の成果や悟りが評価された結果」なのではなく、「さらなる修行の始まり」なのだと学ばせていただきました。

以前の私は、まさにそこを間違えていました。20年前、私はある地方精舎の館長から、総本山・日光精舎 の館長になりました。総本山への異動ですから、私にとっては“出世”かと思い、(私の悟りが上がったのかな?)などと思っていたんですね。

でも赴任してみると、運営が上手くいきません。大川隆法総裁の教えに照らして反省していくと、私が人に甘く自分にも甘いため、修行の厳しさを示す霊場でもある日光精舎の館長として、責任を果たせていなかったことに気づいたのです。

その時、たとえ立場が上がっても「自分に実力があるからだ」と思っては駄目で、それは仏から「あなたの足りない面を磨くために新たな修行をしなさい」と言われているのだと学ばせていただきました。

「魂の向上」こそ人生の目的

一般の会社でも、同じようなことはあると思います。例えば「課長から部長に昇進」したとき。それは「自分の長所で為した仕事」が評価された結果でしょうが、長所の反面には必ず短所があります。その短所で人に迷惑をかけたことや、周りに支えられていたことを自分で勝手に「帳消し」にして、「自分のすべてが認められた」と思ったら間違いです。

部長になると、課長の仕事がよく見えるようになります。ですから、自分の課長時代の足りざる面にも気づけるのです。それをよく見て、短所を矯(た)め、もっと周りに貢献できる自分になろうと謙虚に努力することが、本指針で説かれた「回心の機会」であり、「徳を積み直す」チャンスを頂いた意味なのだと思います。

また、「諸行は無常で、この世に永遠なるものはない」のですから、この世の出世が人生の目的ではなく、魂の向上こそが今世の意味です。そのために、教えをつまみ食いせず学び、精進していきましょう。


本内容は、月刊「幸福の科学」第422号より転載し、編集を加えたものです。

大人気の「心の指針」が掲載されている月刊「幸福の科学」は、定期購読もできますので、ぜひご利用ください!

どのような環境でも、淡々と精進する姿勢が学べます

「『忍耐の法』第1章に、『役職が上がると求められる能力も変わる』ことが説かれています。第3章では『立場を上げたり下げたりすると人物が分かる』と指摘され、正しい精進の姿勢について示されています。ぜひ学んでみてください」(齋藤館長)

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