天国・地獄について 映画『ドラゴン・ハート―霊界探訪記―』特集

死後、誰もが赴(おもむ)くあの世の世界。
死ぬのはまだ先と思っていても、人生はいつ、どうなるのか分かりません。
人はどこから来て、どこへ行くのか――。
それを知って生きるのと、知らないで生きるのとでは、人生の意味や深みも全く変わります。
今回は死後の世界を描いた映画『ドラゴン・ハート―霊界探訪記―』の公開に合わせて天国と地獄について特集します。
映画『ドラゴン・ハート―霊界探訪記―』

〈あらすじ〉
東京の中学に通う竜介は、叔母(おば)の誘いで夏休みを徳島で過ごすことになった。
従妹(いとこ)の和美と共に自然を満喫するが、ひょんなことから二人は川で溺れ――。
ふと目を覚ますと、竜介と知美は巨大な龍の背中にいたのだった。
想像を絶する、霊界探訪が始まる。
〈登場人物〉

・田川竜介(たがわりゅうすけ)
(CV.小林裕介)
都内・名門中学の3年生。登山部の部長で、夢はエベレストに登ること。好奇心旺盛で勇気がある。

・佐藤知美(さとうともみ)
(CV.廣瀬千夏)
徳島県に住む竜介の従妹で、中学2年生。剣道部に所属し、市の大会で優勝している。幽霊や妖怪が視える。
天国――私たちが生まれる前にいた世界
私たちは本来、天国で生活をしています。
そして時折、魂修行のために使命を持って地上に生まれ、この世で新たな経験を積み、またあの世に還(かえ)るという転生輪廻(てんしょうりんね)を繰り返しているのです。
「あの世(死後の世界・霊界)」と呼ばれる世界は、たまねぎの皮のように何重にも重なっている次元構造となっています。

〈各次元解説〉
・9次元 宇宙界…仏陀やイエスなど、人霊として最高度に進化した魂がおられる救世主の世界。そのなかで最高の指導権限を持っているのは、地球の最高神であり、神々の上に立つ至高神エル・カンターレです。
・8次元 如来界…公平無私の心で、神仏の代理人として時代や文化の高みをつくってきた偉人の世界。
・7次元 菩薩界…愛と奉仕に生きる天使や菩薩の世界。地獄界や地上にいる人を導くことに従事している。
・6次元 光明界…各界のリーダーたちの住む世界。職業を通して世の中の進歩に役立った人が住む。
・5次元 善人界…「善なる心」を持つ人が住む。人の役に立つことに喜びを感じる人が生活している。
・4次元 幽界…人が死後、最初に往く世界。上層に精霊界、下層に生前の過ちを反省する地獄界がある。
地獄――間違った心を持って生きた人が往く世界

間違った心と行いで生きていた人が、死んだ後に往く霊界。
地獄といってもその種類はさまざまで、人が抱く悪の心の数だけ地獄は存在します。
現代では人口の半分以上が地獄に堕ちていて、心から反省するまで天国に還ることはできません。
多くの人は、亡くなった最初に、あの世の法廷である閻魔庁(えんまちょう)に赴きます。
そこでは、"あの世の裁判官"・閻魔大王に、人生のダイジェストを映し出す「照魔の鏡」のもと、生前の行いと思いの記録を見られることになります。
「照魔の鏡」では法律で裁かれなかった罪など、すべてが明るみに。
記録の確認後、反省するべきポイントを指摘され、各人に合った死後の行き先を示されます。
地獄に堕ちないためには、正しい信仰心を持って神仏の示される善悪を学ぶことが必須。
さらに、仏法真理に基づいて反省を重ね、世のため人のために生きることが大切です。
多種多様な地獄世界(一部紹介)

(1)無頼漢(ぶらいかん)地獄
不良やヤクザ、アル中、家庭を省(かえり)みなかった人など、ならず者たちが往く地獄で、暴力に支配された世界。他人を害してきたことを反省し、平和で寛容な心を持つまで出られない。

(2)色情地獄
肉体関係に溺(おぼ)れた者や、三角関係、不倫、LGBTQなどで男女の道を踏み外し、性的快楽に心が囚われていた人の地獄。性の奴隷として働かされて亡くなった女性たちの地獄もある。

(3)病院地獄
あくどい医者や看護師、病院で亡くなったことに気づかない者がいる。治療を受けているつもりで、電気鋸(のこぎり)で体を挽かれたり、点滴機具に数珠つなぎにされて血を抜かれたりする。

(4)テロ・戦争地獄
敵対し合う思いや暴力、破壊、殺人願望を持った人たちが集まり、テロや戦争といった惨劇を何度も繰り返している。この世界は、体が焼け焦げると感じるほど熱い。

(5)ネット地獄
本人の前でいえないような誹謗中傷や批判、嘘をネットに書いて貶(おとし)めた人が往く地獄。不法なハッキングで他の会社や国の情報を悪用したり、人の財産を抜いたり、仮想通貨や電子マネーの操作による犯罪を行ったりする者も堕ちる。
映画を観る前に!地獄や霊界についての学びを深める一書
生きているうちにあの世について知ろう――主エル・カンターレが語るあの世を知ることの意味

今、みなさんは肉体に宿って生活をしていますが、肉体が人間のすべてではありません。肉体のなかには、昔から言われているように、「魂」がほんとうに入っているのです。
この魂は、この世に生きている間は、肉体とそっくりな姿形をしています。肉体から魂が一、二センチはみ出していることはありますが、肉体にオーバーラップするかたちで、魂が一緒に生活しているのです。
しかし、死を境にして、魂は肉体から遊離します。肉体は、火葬場で焼かれて埋葬されますが、魂のほうは、肉体から離れて、あの世に旅立ちます。
あの世に旅立って、三途の川を渡るころまでは、まだ善悪の判定がよく分からない状態ですが、そのあと、この世で生きていたときのことを反省させられる場面が出てきて、あの世での行き場所が決まっていくわけです。
そして、あの世での行き場所を決めるものは、この世での生き方そのものです。
「この世で、どういう生き方をしたか」ということが、「死後、天国に行くか、地獄に行くか。それとも、天国にも地獄にも行けず、この世でウロウロすることになるのか」を決めることが多いのです。
(中略)
こうした霊的人生観を受け入れて生きている人と、受け入れずに生きている人とでは、やはり人生に大きな差が出てきます。
(『死んでから困らない生き方』 より抜粋)
「私たち、あの世の世界を見てきました!」【霊界体験談】

実は、生きている間に、この世を超えてあの世の世界を垣間見てくる方は珍しくありません。
月刊「幸福の科学」2025年5月号(P.30~32)には、三名の読者の方が実際に経験した、「幼い頃、銭湯で溺れて三途の川を見てきた」「リアルな夢を通じて、亡くなった友人の死後の様子を知った」「瞑想中に霊界を探訪」という霊的な体験談をご紹介しています。
COLUMN――シャンバラ

映画のラストシーンで登場する「シャンバラ」の地。
シャンバラは仏教やヒンドゥー教、神智学など、古くから世界各国でその存在について言及されてきました。
ここは、霊的覚醒のための地です。
インドやネパールあたりを入口としてエベレストの地下付近にあり、各分野でのマスターが招待されて救世主の資格を得るために修行をしています。
シャンバラを治めるのは、主エル・カンターレの地上に出ていない秘された存在です。
また作中では、主人公たちがシャンバラを巡った後に、神々が住み、仏教やヒンドゥー教では世界の中心にあるとされている伝説の山「須弥山(しゅみせん)」を訪れます。
PICK UP CHARACTER

洞庭湖娘娘(どうていこニャンニャン)
中国にある洞庭湖(どうていこ)を治める女神。
シャンバラへの行き方を主人公たちに示します。

ビシュヌ神
インドの最高神。ヒンドゥー教の三大神の一神でもあり、須弥山のシーンで登場します。
映画関連BOOKS
映画の世界がより深まる2冊
地獄とシャンバラについて学べる2冊
大川隆法総裁が製作総指揮・原作を務めた長編アニメ映画『ドラゴン・ハート―霊界探訪記―』 が、2025年5月23日(金)に公開!
地獄からシャンバラ、そしてさらなる未知の世界へ。
使命をみつけるために「霊界」を旅する冒険が始まる!
★映画のここに注目!
★誰もが「使命」を持って生まれてくる
映画では、主人公たちが「人生でなすべきこと」を見つけるために霊界を旅します。
そのストーリーと同じように、すべての人が使命を持って生まれてきていて、使命を見つけるヒントは人生の端々(はしばし)に散りばめられています。
あなたは何のために生まれてきたのか――。
映画を観ながら、ぜひ考えてみてください。
★使命を見つけるヒント
(1)「自分が一番好きな事」とは何かを考えてみる
(2)「人から褒められたことがあるもの」を思い出す。
(3)商品やサービスなど「街に出て自分が気になるもの」を探す。
この記事は月刊「幸福の科学」2025年5月号、月刊「ヤング・ブッダ」2025年5月号、月刊「ヘルメス・エンゼルズ」2025年5月号より転載・編集しています 。
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