なぜ地獄は存在するのか【霊的世界のほんとうの話】
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Q. なぜ地獄があるのですか?
A.その人の「心の波長」が地獄に合っているからです。
罰のためだけに地獄があるわけではない
肝心なことは、「地獄は決して罪や罰のためだけにあるのではない」ということです。「地獄は、それぞれの人が心の傾向性に合わせて赴く世界である」という事実があります。すなわち、その人の心が粗雑な波動を出し、いわば重い沈殿物を有しているがために、どうしても上のほうに上がっていくことができずに、底のほうに沈んでいくのです。これを道徳的に見るならば、「各人が、自分の良心に照らして、自分の生前の思いと行いを反省し、そして、自分自身が許せなくなると、地獄世界に行って、さらなる魂の修行をする」ということになるわけです。
地獄から地上に生まれ変わることはできない
ここで、忘れてはならないポイントが一つあります。それは、「人間の魂は転生輪廻というかたちで地上に生まれ変わってくるが、地獄界からは決して生まれ変わってくることはない」という事実です。それができないからこそ、彼らは、憑依という現象を起こし、「地上の人間に取り憑いて苦しめる」ということをやっているわけです。もし地獄界から地上に生まれ変わることができるのならば、彼らも人間の肉体に宿って生まれ変わり、地獄の苦しみから逃れ出ることができるのですが、それができないからこそ、地獄の責め苦から逃げたくて、「生きている人間に取り憑き、惑わす」ということが起きるのです。いずれにしても、地獄にいる人たちは、仏の心に反した思いと行いを現実に出して生きていたわけであり、その点に関して、深い反省を要求されているのだと言えましょう。地獄に堕ちた人も、しっかりと自分の思いと行いを反省し、十分に心の奥底まで改心ができると、光が出てきて、天国に還ることができるのです。
あの世のことがよくわかる!
『霊的世界のほんとうの話。』
「人間は死んだらどうなるの?」「神さまがいるのに、なぜ悪がなくならないの?」など、素朴な疑問に答えるスピリチュアル入門の決定版。霊的な知識がわかりやすく網羅されています。この記事は同書Part1-Chapter2「天国・地獄のほんとうの姿を知ろう」を元に作成しました。