「憑依(ひょうい)」とは何ですか?【霊的世界のほんとうの話】
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Q. 「憑依(ひょうい)」とは何ですか?
A. 憑依とは、「霊が地上の人に影響を及ぼしている状態」のことです。
霊が人間に影響を及ぼす霊現象
熱帯や亜熱帯のほうのジャングルでは、シャーマンという、神降ろしをする祈祷師たちが、恍惚状態になり、別人格のようになって、踊ったり、歌ったり、突如、語りはじめたりして、一時間、二時間と、延々と神降ろしをやっていることがあります。そのうちに、先祖の霊が入ったり、神が降りたりして、まったく異常な状態になります。それは周りから見ていても分かります。一般的には、このように、霊現象を起こすスタイルのもの、すなわち、多くの人の目で見て、「これは、何かが降りてきて、動いているな」と感じるものを、憑依状態とすることが多いと思います。
日常生活でも憑依現象は起きている
ただ、幸福の科学では、もう少し広い意味で憑依を捉えています。誰の目で見ても分かるような憑依状態でなくても、「霊界の、ある存在が、ある人に、コンスタントに(ときには一時期のみのこともあるが)憑いて、影響を及ぼしているような状態」のことを、憑依と呼んでいます。憑依という言葉自体は、「悪い霊が憑く。悪霊、悪霊が憑く」というイメージが強いのですが、憑依そのもののなかには、もちろん、「神降ろし」「神がかり」というものがあるので、憑依は、霊の善悪に関係なく、「霊が憑く」という状態ではあります。霊能者が起こす憑霊状態ではなくても、日常において正常に活動している人に、特定の霊などがコンスタントに影響を与えているような状況のときには、憑依現象は起きているのだと言えます。
「取り憑かれるもの」と「取り憑くもの」とは思いが通じている
霊界には「波長同通の法則」というものがあって、「取り憑かれるもの」と「取り憑くもの」とは思いが通じているのです。例えば、この世に生きている人が、誰かを強く恨んだり憎んだりする気持ちを持っているとします。その場合、あの世の地獄界に堕ち、人を恨んだり憎んだり怒ったりしている霊と、心が通じてしまいます。すると、その思いを持ち続けるかぎり、霊は、いつまででも憑依することができ、憑依された人の運命を悪くしていきます。その人を病気にしたり、事業を成功させなかったり、間違った判断をさせたりできるのです。
憑依した霊は生きている人間と同じような気分を味わえる
地獄界にいる悪霊は、「何かを破壊しようとしても破壊することができない。肉体がないために実質的な行動ができない」という状態にあります。しかし、地上界に行って、生きている人間に取り憑くと、その人と同じような気持ちが味わえるのです。あの世の食べ物は、食べても食べても、おなかがいっぱいになりません。しかし、この世に出てきて飲食街などへ行くと、酒を飲んだり食べ物を食べたりしている人がたくさんいます。そのなかで、自分が入れそうな手ごろな人、自分によく似た人を探して、その人に取り憑けば、その人が酒を飲んだり食べ物を食べたりすると、自分も、同じようなことを感じるのです。肉体のなかに入ると、酒や食べ物の感じ、舌触りが分かり、「ああ、感じる。これは、やめられないな」と思うのです。